CD刊行
小倉貴久子さんによるフォルテピアノ演奏の名盤
ジュスティーニ:12のソナタ集
〜ピアノ音楽の幕開け〜
ALM RECORDSより好評発売中

ピアノ誕生300年記念
およそ300年前、鍵盤楽器の歴史を変えた楽器 クリストーフォリ・ピアノ。 この楽器に捧げられた最初の曲集が、1732年にフィレンツェで出版されたジュスティーニ(1685-1743)のソナタ集である。 本CDでは、クリストーフォリ・モデルのフォルテピアノで全曲を収録。鍵盤音楽史に新たな扉が開かれた瞬間の興奮が今あざやかによみがえる。
使用フォルテピアノ:久保田 彰 2005年(モデル:バルトロメオ・クリストーフォリ 1726年)

タイトル:ジュスティーニ:12のソナタ集
    〜ピアノ音楽の幕開け〜
体  裁:2枚組CD
演  奏:小倉貴久子
価  格:¥3,570(税込)
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Review

那須田努

周知の通り、今日のピアノに繋がる楽器を最初に作った人は、イタリアの楽器製作家クリストフォリ。現在そのオリジナルは世界に3台のみ。日本でそれを聴くとなると複製に頼るしかない。というわけで、日本では河合楽器製作所が浜松の楽器博物館のために製作したもの、山本宣夫氏によるもの、今回の収録に用いられた久保田彰氏によるものの3台の複製楽器がある。〜(略)〜ジュスティーニのソナタが重要なのは楽譜にデュナーミク記号が記された、すなわちフォルテピアノを意識して作曲された最初の音楽だからだ。〜(略)〜小倉はいつものように自由自在の表現でパッションや華があり、時に奔放、作曲家のラテンの血を感じさせ、同時に曲によっては女性らしいエレガンスが薫る。ジュスティーニのソナタが単なる音楽史上の価値以上のものであることを改めて認識させてくれる。
(月刊レコード芸術2009年10月号「新譜月評 器楽部門特選盤」より抜粋)